南海線路上での事故
平成19年10月27日午後3時頃、弊社が運航しておりましたヘリコプターが、南海電気鉄道高野線の線路上で事故を起こしました。
この事故でお亡くなりになりましたお客様のご冥福を心からお祈り申し上げます。
南海電気鉄道株式会社様およびご利用中の乗客の皆様、また沿線住民の皆様をはじめ、多数の方々に多大なご迷惑とご不安をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
今後、弊社として出来る限りの対応をさせて頂くよう努力して参ります。
弊社では今回の事故を率直に反省し、社内の管理体制の強化と意識改革を行い、事故から学んだ教訓を生かし、今後の安全運航、そして航空安全への信頼回復に向けて責務を果たしたいと考えております。
事故の概要
航空機の種類 | 回転翼航空機 |
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型式 | ロビンソン式R22Beta型 |
発生日 | 平成19年10月27日 |
発生場所 | 大阪府堺市堺区遠里小野3丁 南海高野線浅香山駅約北側500mの線路上 |
概要 | 平成19年10月27日14時52分八尾空港を離陸し飛行中、上記場所付近に墜落し、搭乗していたお客様及び弊社の機長の計2名が死亡するという事故を発生させました。 |
主たる原因 | 本事故は、同機の飛行中にマスト・バンピングが発生し、メイン・ローター・ブレードがテール・コーンを叩き、メイン・ローターの回転が低下したため、機体が操縦不能状態となり、墜落したことによるものと考えられる。マスト・バンピングが発生したことについては、体験飛行中に後方からの強い突風を受けた際、右席に着座した無資格の同乗者が本件機長による機体の回復操作を困難とする急激な操縦操作を行ったことが関与した可能性が考えられる。 |
事故の教訓について
事故の教訓を引き出し、風化させないために、社員全員に対し次のような教育を定期的に行います。
- 関連法令等に関すること
- 安全管理規定に関すること
- 事故体験共有に関すること
フライトの安全確保
訓練の実施方法について一部見直し
- 社内の操縦士の訓練実施方法について一部見直しを行い、また再訓練を実施しました。
- 操縦免許取得を目指す操縦訓練生(お客様)に対し、より充実した教習の為、訓練実施方法の見直しを行いました。
法令遵守の徹底
- 安全に対する会議を設定し、航空法並びに飛行規程の遵守について再教育を実施します。
- 法令遵守、安全意識の高揚を図る為、全社員を対象とした安全教育を継続して行います。
安全運航を維持する為の体制強化
- 運航部組織に管理を行う専門部所を新設しました。